石川県金沢市(2024年2月)
金沢市に来るのは二度目だったが、前回は兼六園くらいしか見ておらず、実質初めてのようなものだった。
初めて金沢の市街地に降り立った第一印象。観光地である近江町市場から、これまた観光地であるひがし茶屋街へ向かう途中国道249号線「百万石通り」を歩いた時。
一桁の市外局番、提灯屋さんと傘の異体字。
信号待ちの間に遠くに見えたあのお宅ときたらもう!!(賞賛)
石川県立町民文化館となっている建物。前身は1907(明治40)年に建てられた旧金沢蓄財銀行本店だそうだ。銀行だった建物が貴重な建築遺産として残っている町は多い。
尾張町老舗交流館。こちらも商家を活用しているようだ。
目の前に迫ってきた、袖壁のある商家らしき建物。
こちらのお宅では現在は違うビジネスをなさっているようだったが、「金澤コクヨ」さんという看板。
大日本消防協會!油断大敵火の用心。
駐車場の向こうに趣深いお宅の並び。
袖壁の立派な電気屋さん。
近代建築。「石黒ビル」というそうだ。大正15年に竣工とのこと。
その石黒ビルの隣の商家。さすがに横断して近づいてみた。
初めて聞くお薬の数々!!蓍婆萬病圓・紫雪・至寶丹・烏犀圓・蘓香圓・・・ググると今でも同じ名称で流通しているものもあった。
石黒薬局さんの建物だそうだが、少し前の写真を見ると掲げてあるサインが今はもうない。
ふと覗き込んだ横路地も良い感じだ。
興味深い町家・商家が点在する。
線香・蝋燭の看板の向こうには古い「亀田六神丸」の看板。
この通りは交通量の多い国道なので、歩いている側の建物を広角で見るには道路を渡らねばならない。が、そうそう渡れるものでもないので後ほど戻ってくるしかない。なので、こちら側の建物は見上げるだけになってしまう。(結局違う道を戻ってしまったが・・・。)
立派な煙出し。
ナイス持ち送り。
また道路の向こう側に見えた商家。
交差点の向こう側に見えてきた、これまた素晴らしい近代建築。旧三田商店という国の登録有形文化財だそうだ。1930年。
ここで百万石通りは離れ、横路地へ入る。久保市乙剣宮(くぼいちおとつるぎぐう)という一見ではなかなか読めない神社に突き当たった。泉鏡花の生家がこの近辺だそう。
路地にも点在する町家。
最近は言わないそうだが、かつては「北陸の小京都」と言われた金沢。だが百万石を歩き浅野川を渡っただけで、京都人の我が夫をして「こっちの方がよっぽど京都らしい」と言わしめていた。
(2024.02.23)