向かったのは、掛川市の東山という地区。例の如くあまり事前知識もないまま、お茶が飲めそうという理由だけで「東山いっぷく処」というお店を目指しひたすら坂道を上る。
途中、路肩に停まって一枚。この前後にも良い景色がいくつもあったが停車が憚られたのでここだけ。
「東山いっぷく処」に到着。お茶、お茶関連製品や地元産品の並ぶこぢんまりとした売店だった。お店のお母さんもお姉さんも大変気さくで親切。
右奥の山の上に「茶」の文字が見える。あの文字は以前東名高速から見たことがある。ここだったんだな。
売店では東山茶を試飲させていただいた。普通のお湯で淹れたお茶と水出しと、飲み比べして味の違いにびっくりしてしまった。
いくつも種類がある中で、試飲させていただいた「花巡」と今だけ限定、春の走りのお茶「春陽」を購入。他に抹茶やお菓子も買った。
参考記事
お店の隣を流れる逆川の谷に架かった鯉のぼりたち。
本来ならこのいっぷく処から車で栗ヶ岳へ上がっていくと眺望が楽しめるそうだが、だいぶ隘路だそうで車で行く自信が無かった。するとお姉さんが、このお店からさらに先へ進んだところにも眺望の良いところがあると教えてくれた。そちらは幅広車道なので心配ないそう。
教わった通りにさらに先へ進む。しばらくはセンターラインのない道だったが、集落を抜けると本当に幅広車道に出た。左手に進むと富士山静岡空港という標識もあったが、地図で見ると空港はまだまだだいぶ遠い・・・でもそんな表示もあるだけあって、高めの規格の道路でほっとした。
ビューポイントとしてところどころ駐車帯も確保されており、安心して眺望を楽しんだ。
ゆるキャン△というアニメのパネルがあった。
先ほど立ち寄った「いっぷく処」から谷を囲む斜面をぐるりしてきたような位置関係。
茶文字も見上げられる。
静岡の茶葉は「茶草場農法」という農法により栽培されており、この農法は世界農業遺産にも認定されているそう。茶草場農法とは、茶の畝間に刈り取ったススキやササを敷く伝統的農法のことで、この「茶草」の力を借りてお茶の味や香りをよくすると共に、自然環境保全にも一役買っているのだそうだ。ジャンボ茶の文字に、誇りを感じる。
茶畑の間や周辺に、一見耕作されていない空き地のような草地が見える。これはただの空き地ではなく、これが茶草を刈り取るための茶草場なのだそうだ。
異なる色合いの緑が美しい。
お茶だけではなく、芽吹きの様々な緑が織りなす春山。この車道は車の往来がほとんどない。静けさの中に遠くで鳴くウグイスの声。
その先でも何度か停車し、いろいろな角度から茶畑の眺望を堪能した。
緑の建物は東山茶業組合さんの建物だそうだ。
この辺まで来るとだいぶ茶文字も遠くなった。
ちなみに「東山いっぷく処」で購入した品物は静岡新聞で作られた買い物バッグにたくさんのパンフと一緒に入れていただいた。図ってか図らずか、お茶の記事が表面に来ている。
余談だが、お茶の試飲と一緒に茶殻をオリーブオイルと塩で味付けした「茶ノベーゼ」も味見させていただいたのだった。それがとても茶殻とは思えないほど柔らかく味も美味しかったので、さっきパスタソースを作ってみた。自分で作ってもとても美味。
(2024.04.13)
茶畑はいいぞ!(東北人なので余計憧れる。)
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