大阪市東成区(2022年3月)
地下鉄今里筋線、今里駅下車。
この日やってきたのは東成区の今里新道商店街。アーチには「今里新道商店街」とあるが、両脇を「今里新道筋」「今里一番街」という小さなロゴが脇侍のように固め、その下に「東成しんみちロード」。さまざまな地歴方面の背景があるようだ。
実際のところは、今里新道商店街・今里新道筋商店街・今里一番街商店街・神路銀座商店街・神路新道商店街・神路一番街商店街という6つの商店街で、長~い一本道の「東成しんみちロード商店街」が構成されているらしい。当時はそんなにたくさん商店街があるとは思わず全部は認識できていなかった。
アーチをくぐってすぐの魚屋さんの店構え。
商店街にあらまほしきは町中華。
どこの商店街にもガチなキムチ屋さんがあるのが大阪の嬉しいところ。
おむすび処とはなんと風流な。
店頭が色鮮やかな青果店さんは商店街の華。
「おむすび処」がいいですね。
この先は「今里新道筋商店街振興組合」さんのエリアなようだ。
「ほねつぎ」の文字が存在感。
「花かつを」の文字が素敵な装テン。ねじめ正一さんの「高円寺純情商店街」を思い出してしまう。(主人公正ちゃんの家の家業が乾物屋さんだった。)
力強い「一力」の文字。
和菓子屋さんだった。商店街に和菓子屋さんはマスト。
お漬物屋さんもマスト。
もう今里一番街商店街に入っていた。
ここから先は「神路銀座商店街」。
こちらの洋菓子店「シャロン」さん、なんていうんだろうこのくるくる回りそうな棚。これが可愛い。
もう看板を下ろしてしまったボタン屋さん。
神路銀座商店街の看板と色遣いが似ているので油断したが、もう「神路新道商店街」に入っているではないか。
この一帯のお店は金の浮き文字が目立ったな。
お店の看板が一番シンプルだった「神路一番街商店街」で東成しんみちロードはおしまい。
お食事処美登里さんは、この次の時に入っている。
どうしても入りたくなる佇まいではありませんか。
どの街角にも世界人類の平和は願われている。
そして、先ほどの美登里さんと同様店頭の佇まいに誘惑される「喫茶むらかみ」さん。
ディスプレイが可愛い。
入ろうか逡巡していると、一人のお母さんが入店しようとしたものの手押し車を押して両手がふさがっていたので、代わりに扉を開けた流れで私も一緒に入った。
店内もやっぱり素敵だ!
カウンターのタイルがハイカラだ!
コーヒーをお願いしたら、声が澄んで綺麗なママさんにお菓子を一つ選んでといただく。
常連のお母さん方が電話で先に注文していたらしく入ってくるなりみんなでぜんざいを食べていた。常連さんに愛されるお店だ。
本当に良いお店でした・・・。(再度撮影。)
東成しんみちロードの終点まで来た。
また6つの商店街を引き返す。
先ほどは見逃していたお店にも気づけるというもので。
この辺りは商店街の横路地も大変良い。建て込んだ下町の雰囲気。ただし居住エリアなので、入り込んでましてやスマホまで向けることは躊躇われる。
アーケードの出口(入口)、今里筋まで戻ってきた。
(2022年3月5日)