アノヒアノト記

スマホと低スペコンデジで、あの日あの時を雑に記録。

花手水と眼の観音様・柳谷観音

京都府長岡京市(2022年2月)

小春日和に恵まれながらも時折雪のちらつく冬の午後、花手水で名高い柳谷観音・楊谷寺さんへ。

柳谷観音 楊谷寺

本堂は京都府の指定文化財だそう。

柳谷観音

さすが眼病平癒の観音様、「め」の絵馬がシンプルな迫力。

まずお目にかかるのは本堂前の「龍手水」。

柳谷観音

手水鉢を背負う邪鬼さん。

本堂を見上げるベンチに囲まれた手水鉢。

冬のバラ、淡いピンク。

その前のあずまやのようなところ(休憩所)には造花の手水鉢があった。

休憩所の中に習合されたお地蔵さんや仏像さん。

阿弥陀堂の天水桶が立派だった。

地蔵堂

堂内には親子地蔵さんが祀られていた。奥にもう一つお地蔵祠。

このお堂の、陶器の香炉が大変愛らしかった。

地蔵堂の脇にもお地蔵祠。素朴だけど立派な屋根をいただいて、好い。

地蔵堂の手前は護摩堂だそうだ。

折しも護摩祈祷直後だったかな?

護摩堂から「裏山(と呼んだら失礼かもですが)」に登っていける。

途中で出会う弁財天さん。

お地蔵さん。

目の観音様の境内には、その名も正一位眼力稲荷社。

伏見稲荷大社のように、小さな鳥居がたくさん奉納されている。小さなお社だが、奉納額にも見える信仰の篤さ。

さらに傾斜を上る。

奥の院。照明の装飾がなんとも美しい。

愛染堂。

裏手の山から見下ろす境内、瓦屋根の波がなんともいえず美しい。

山を下り再び本堂周辺。

これは「苔手水」と呼ばれているそうだ。

本堂向かって左手奥に進む。

奥にあるのは独鈷水。弘法大師さんが独鈷で地面を衝き水場を得たという独鈷水の伝説は日本各地にみられる。

この独鈷水も、子猿の眼病がこの水で癒えたのを見た弘法大師さんが広げた水場だそう。

 

 

片隅にあったタイルの手洗い場が得も言われぬ佇まい。

本堂脇の書院にお邪魔した。

迎えてくれるのは美しい庭手水。

これはまさに「バエ」ですよ!!

さらに先へ進むと「恋手水」。

これも見事なまでの「バエ」ですよ!!

お庭を望む。書院はこの先裏山のほうへ続くのだがこの時は行かず、また次回。これだけの花手水を楽しませていただけるというのにこの当時はまだ拝観料は無料だった。今は拝観料500円が必要だが、これだけの寺院や美しい花手水を維持して下さるのだから、喜んで寄進すべき。

以上、初めての柳谷観音様でした。山門前の道路沿いに歴史を感じる石灯篭や石碑。

(2022.02.20)