まだまだ寒風が顔に冷たくも、小春日和。音に名高い石山寺を訪ねる。
公式サイトや観光サイト等を見ると、聖武天皇の発願により奈良時代に創建、紫式部ゆかりの古刹、平安時代には京都の清水寺・奈良の長谷寺に並び三観音と称され貴族による石山詣が盛んになった・・・等々の記述。強い。
参道のお地蔵祠。
どなたかが奉じた毛糸の帽子が可愛い。
古刹の楽しみ。古い末社やお堂。
蓮如堂。
源氏の間。『石山寺縁起絵巻』では身分の高い人々が使う部屋として描かれているそうだが、紫式部もここに籠ったと伝わるそう。鎌倉時代にはもう「源氏の間」と呼ばれているそうですよ。
この時の石山寺詣で最も一生に残ったのはこの柊。
柊が魔除けに飾られるという風習は平安時代にはもうあったそうだ。が、仏教寺院でこんなにも柊を見ることは(自分の少ない古刹詣での限りだが)記憶にない。
苔むした古い宝篋印塔。
(逆光ですが)多宝塔。密教系の寺院に来ると多宝塔が見られるのが嬉しい。
さて、石山寺には梅園があった。この時はまだ早い時期だったが、梅の盛りの時期には大変賑わうそう。
蝋梅は可憐に咲いていた。
梅園を降りたところ、無憂園の辻にお地蔵さん。
斜面にも。
その無憂園のさらに先、八代竜王社がとでも良かった。
神秘的な円い池の中にある祠。
この池は龍穴といい、雨乞いの霊験あらたかだそう。
参考記事
さて、龍穴の近くから始まる森々とした山道は西国三十三観音霊場となっている。
三十三観音さん全部は貼れないので雰囲気だけ。
三十三観音巡礼を終え山門方向へ。磐座があった。
こちらは閼伽井屋。本尊の御座の下から湧き出ている井戸ということで、本尊へのお供えのお水はこちらから汲まれる、とは公式サイトの解説。
参道の石段まで戻ってきた。石山詣を終えます。
(2020.02.22)