高梁市吹屋伝統的建造物群保存地区。岡山県西部の吉備高原にある、山間の集落。近世以降、銅山とベンガラで繁栄した鉱山町だそう。
何せこの集落の特長は赤褐色の石州瓦の屋根と、ベンガラという赤い顔料に染められた赤い土壁や板壁。深い山間に不意に現れるこんな素晴らしい集落を半生知らずに生きてきたとは。
ただ、この時はコロナ禍の始まり。国内外の団体旅行客は既に絶え、あまりに寂しい散策となってしまった。いつか再訪したい。
無料開放されていた駐車場に停められた車はまばらだった。


赤い、紅い。


この日の写真はどうもブレブレで悲しい。


持ち送りの上に乗った軒行灯の看板。大黒屋さん、黄金荘さん。焼き杉板の壁。


スープカレーのお店はお休みのようだった。



ベンガラ染めの工房だった。

ベンガラ(弁柄)はWikipedia先生によると、酸化鉄の顔料で、江戸時代にはインドのベンガル地方から輸入されていたためこの呼び名となったそうだ。

天開道大神宮、寡聞にして存じ上げず、すみません。

一方別の坂を上がっていくと、こちらには銅栄寺という小さなお堂や、旧吹屋小学校がある。

坂を上がっていくと、吹屋の集落を見下ろすことができる。石州瓦!

なお逆光。

銅栄寺の入り口。あの石垣が跡地かと思い肝心なお堂を見逃してしまった。まさに仁和寺にある法師ムーヴをかます。

しかもこの先の旧吹屋小学校も見逃している。またもや仁和寺にある法師状態。当時の自分はなんなんだ。

道路の真ん中で日向ぼっこ。猫が幸せそうな地域は人も幸せな地域だと勝手に決めている。

近づくとのっそりと坂を上っていった。

さて、また通りに戻る。改めまして、説明板と石碑。「成羽町吹屋伝統的建造物群保存地区」。

吹屋郵便局。建物としてはちょっと新し目。環境に配慮されていた。

説明によると明治時代の開局で、今の建物は平成5年築だそう。

あれ、入り口はこっちか。

見眼麗しい酒屋さん。



裏手にそっとアイスクリームのケース。

振り返れば、紅い町並み。

酒屋さんの周囲には猫様が集まっていた。


集合。

さらに先へ。




これは立派で紅いお宅。

集落のもう一つの駐車場まで行き、また引き返す。


先ほどの酒屋さんのお庭に猫様たちが日向ぼっこ。決してこちらを見ようとしない。

晴れてきて良かった。赤が映える。遅い午後の逆光になってしまったが。


三菱メイキエンジン。

立派なベンガラ格子。

漆喰も赤い。

雑貨屋さんかな。

さっきの猫さんかな。

猫さんは遠ざかっていく。駐車場はすぐそこ。

追いつくと、猫様は佇んでいた。

というわけで駆け足の散策だった高梁市吹屋地区。不完全燃焼につき、再訪を望む。

(2020.03.14)
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