岡山県の宇野市から、香川県の直島へ渡る。フェリー乗り場はJR宇野駅の近くにあった。


フェリーにお正月の松と注連飾り。


岡山県にしばしお別れ。

自分は東北民なので瀬戸内海への知識がとにかく乏しい。でもこの穏やかな多島海には非常に惹かれるものがある。



直島はすぐなのだが、港まではしばらく島沿いを南下する。

岩壁を背に釣り人がいる。釣り船に送迎されるのだろう。

船で以外行きようのなさそうな砂浜が点在していた。




宮浦港に入ってきた。間もなく到着。



船の前面にも松と注連飾りがあった。海の仕事に従事する方々こそ古来の風習や信心を大切にしていると思う。

下船。フェリーの乗客、かなりの外国人率。直島は世界的に名の知れた現代アートの島だということは聞き知っていたが、ここまでとは。

港でさっそく、草間彌生さんの「かぼちゃ」に遭遇する。これは有名。

近づいているのは皆さん外国人。

現代アートにはまったく造詣がなくて申し訳ない。ただただ島の風景を鑑賞したく、港からまっすぐ島内に向かう道を島の反対側の直島(本村)方面へ歩くことにする。こちらは港前の住吉神社。海の神様。

神社のお隣、理容院とタバコ屋さんのハイブリッド商店。

神社脇の細い路地から歩き出す。




港から来る大きな道に合流。

瀬戸内海には八十八ヶ所の祠が点在している島が結構あると聞く。本州にもお寺の境内でお砂踏みや巡礼ができるところは結構あるが、瀬戸内海の島々ではその島の中を巡ることで八十八ヶ所巡礼ができるというわけだ。島遍路というところもあるそう。
この祠もその巡礼先のひとつだった。(後で調べると第46番札所浄瑠璃寺だった。)

その祠の対面には貯水池があった。島では水は大事。

崖に祠。この祠は島遍路にしては小さすぎるし仏様もいない。このような小さな祠はこの後瀬戸内海の別の島でも見ることになる。(未だになんの神様かわかりません。)

長屋状の住宅や同じデザインの家屋が並んでいた。公営住宅のような雰囲気。



ローカルな琺瑯看板。

素朴な島に要塞のような小学校が現れた。ググると設計者はポストモダン建築家さんで、「第二の黒川紀章」といった記述をされている方もおりちょっと嬉しい。

校庭(直島町民グラウンドらしい)の向こうにとんがり山。こんなに特徴的な山なのに名前がわからない。ChatGPTやGoogleのAIもウソばっかり教えてくる。(八日山城、ではないかと思うのだが。)

あの祠も恐らく巡礼寺。

古いファンタとコーラ。

木立の中に何か祠が見えたので近づいてみた。

簡易だが立派に「参道」がある。


蚊取り線香に扇風機。妙に生活感もある・・・?

横木と注連縄が結界のようで近づくのは躊躇われたが、狛犬もいて神社のよう。

これは井戸かな?用水路の口?


あれ、また。

冬に彩りを添える柑橘。(自分は東北人なのでこの色彩が羨ましい。)

先程の神社の前の丁字路を、直島の東側の港方面へ伸びる道に進路を変える。



久しぶりに見たな、これ。止まれの印。

自宅そばの一族の墓地っていいなと思う。(うちの地元は山の集団墓地なので。)
古そうな石碑や墓石も見える。

気をつけましょう。

何か見えてきたと思ったら直島町役場だった。ユニークなデザインだ。

この町役場のある地域(本村)は細い路地が入り組んでいた。



海辺らしい板壁。

こちらのお宅、昭和なガラスが2種類も。

昭和な玄関灯も。




八幡神社が見えてきた。

社殿はだいぶ奥にあるらしい。

お隣、極楽寺。



欄間をはじめ木彫りが凝っている。彩色もカラフル。

特に木鼻がユニーク。獅子と龍。

こちらに至っては象さん。





ツバメの巣に注連飾り、お札。とても良い気が流れていそうな玄関。

屋号がかわいらしく掲示されていることに気づいた。これも直島のプロジェクトのようだ。
そしてこの壁。

瀬戸内海に多いと思う、焼杉・焼き板壁。


プチアーケードのようになっていた一角。

フェリーで到着した宮浦港から真反対、東側の港に出た。こちらは直島港や本村(ほんむら)港と呼ばれているようだ。ここからも宇野まで船が出ているそう。

これは可愛い吹き流し。

何かブドウのお化けみたいなのが見える。あれもアートかな。
・・・確認すると本村のフェリー乗り場だそう。「直島港(本村)の待合室兼駐輪場」という作品名もきちんとあった。

向こうの島はその名も向島(むかえじま)。

しばし港周辺を歩く。
堤防に常夜燈。

あの祠も八十八ヶ所だろうか。

町内の道は細い。



岩の崖にいわくありげな穴。

海の町らしく、蛭子神社。


焼き板壁や古いプレートを眺めながら。



酒屋さんらしい。ガラスに映る青空が美しい。

お店の脇には石仏。



何かプレートをさかさまにしたように見える。焼き板壁を補修かな?



通りすがりのお宅の窓に猫ちゃんたち。

本村の集落の奥へ。


護王神社と書いてある。あの山の上の方にあるらしい。

あの井戸(?)は・・・。

鏡餅がお供えされていた。水を敬う気持ち。

この光景が楽しくてまた摂ってしまった。井戸の奥にはミニサイズの水玉かぼちゃたちもいる。

冬の植木鉢の風景。ロゼットたち。

波の飾り瓦。

打ち出の小槌の飾り瓦も。


寄せ植え・・・?

そして、お正月。みかんは落ちてしまっただろうか。




島の暮らしを支えているであろうコープのそばの公園にお堂があった。この公園には公衆トイレもある。

お花の供えられた五輪塔。関西で見る五輪塔とは形が違うように見える。

奥にいくつか並ぶ石祠もとても印象的。



板碑もある。公園の割には周縁がちょっと幽玄。

お堂の脇には立派な宝篋印塔もあり、ここはお寺の跡か何かだったんだろうか・・・?

さて、本村からバスがあったので宮浦港へ戻ってきた。
観光客で結構混んでいた。ちょっと申し訳ない。(地元の方へ)

島で食事をしていこうと港周辺をうろうろする。

よい旅館がある。

緑に圧倒される。

ライターがアートになっていた壁。

あれはさっき乗ってきたバスだろう。

物凄く攻めたデザインの直島銭湯。こちらも建物ごとアートだそう。


遅い昼食はこちらでいただいた。なおしまヒラメがいただける「ゆうなぎ」さん。

直島ヒラメの刺身を単品でいただく。

ヒラメの定食は唐揚げでいただいた。外はカリッ中はふわふわで美味しい。他にも煮付けや南蛮漬けでもいただけるそう。

(2023.01.03)