山間に静かに穏やかに、出雲街道の宿場町勝山。岡山県で最初の「町並み保存地区」に指定された町だそう。観光局HPの案内通り、文化センターの駐車場に車を停めさせてもらい散策開始。
文化センターの向かいにあった恵比寿堂。

説明板は残念ながら読めず。

反対側の通り、「新町商店街・檜舞台・ウッドストリート」と二つ名ならぬ三つ名があるようだ。JR勝山駅まで延びている。

ウッドストリートの名の通り、木のアーケードが見える。

勝山町並み保存地区の通りへ。出雲街道の宿場町ということで訪ねたが、相変わらずの下調べ不足で、この町では暖簾が町おこしに一役買っていることを知らないまま来ている。
右隅に暖簾。まだ気づいていない。

煙草の看板勢ぞろい。

何かえらく均整の取れたツバメの巣があると思い近づいてみたら・・・手編みのかご!?
この画像にも右下隅に暖簾。まだ気づいていない。

高台に神社があるようだ。後で行ってみよう。

水路脇の井戸に、水を敬う神聖な一角があった。

井戸には小さな手桶が飾られている。

井戸の梁に神棚。

手押しポンプも隣に残されている。

そして水神様の石碑。井戸の発起人の方のお名前が記されている。
水への感謝が溢れた一角。ジオラマにして飾っておきたいくらい。

袖壁と虫籠窓のあるお宅。

軒下に「電話二十番」の古いプレートが見えた。


屋根付き看板のある和菓子屋さん。


円型ともちょっと違う形の窓が可愛らしい。

お寺も一段高いところに。

水路が美しい町。

看板建築の面影。



春風に揺れる暖簾が美しい。

このような山間の町に協会が。それも結構年季が入っている様子。


トマトの暖簾が可愛らしい。


ぽつんと丸ポスト。

事務所の名前が入っていて、ようやくこれらの暖簾が多くの店舗で確たる意志を持って飾られていることに気づく。




勝山郷土資料館にも暖簾。





高台の町への階段かと思ったらこの先お寺と墓地があるようだ。






袖壁・虫籠窓・なまこ壁の意匠。




南 左雲伯往来。左側の小さい道標は読めませんすみません。

酒蔵の建物が両側にある一角。ここが通りの中で一番賑わっていたようだ。御前酒蔵元 辻本店。

創業1804年。

暖簾には御神酒。主屋もお蔵もみんな登録有形文化財となっている。勝山はこの辻本店さんを中心に「男はつらいよ」のロケ地ともなったそう。

こちらのお蔵(衣装蔵)、分厚い片開きの窓の扉に立派な鏝絵。



かなり凹凸があるのでレリーフみたい。龍と虎かな?




そして酒蔵にはやっぱり神様が祀られていてほしい。



酒蔵からもう少し奥へ行き、和菓子屋さんの幟に惹かれて酒まんじゅうを買った。そちらでいただいたパンフレットが勝山の暖簾コレクションだった。これはとても良い思い出のよすがになった。

酒蔵近くに、通りの隣を流れる旭川に架かる橋があった。その橋の袂に趣ある佇まいの旧岡野屋旅館さん。


現在は辻本店さんが管理されているそう。こちらも登録有形文化財。登録有形文化財だらけだな!

橋の上から旭川を眺める。

下流は保存地区のお宅が川沿いに並んでいる。

どのお宅にもマイ川への階段があり、水との共生が窺える。



岡野屋旅館さん。営業されていなくても傷みはなく、丁寧に保存されている。

それでは戻り足、暖簾を鑑賞して歩く。



こちらは家業をきっちり表現。










こちらはクリーニング屋さんだった店舗を活用した喫茶店のよう。







丸ポストの風情ふたたび。ポストの上の持ち送りもユニーク。








先程も見た水路、よく見たら民家の下に流れ込んでいる・・・!




そろそろ勝山散策も終盤。


先ほど見た水神様のいる井戸の上の高台に上がってみることにした。


崖の上には神社。


お堂の扁額には秋葉大権現と、神變大菩薩の文字。神変大菩薩=役小角さん。

正一位稲荷位門大明神とある。

お寺もあった。


他にも石仏が。


また石段を戻る。階段の中腹に人気そうなカフェがあった。

大正時代の写真館をリノベしたお店らしい。和風より擬洋風建築(かな)。

暖簾美しい町並み保存地区にお別れ。



冒頭通り過ぎた新町通りa.k.a.檜舞台a.k.a.ウッドストリート。




五月の風に網戸の窓から昼下がりのテレビの音なんかも聞こえて、穏やかな春の午後だった。

旦若とは・・・と検索すると、この静かな山間の町には勇壮なだんじり祭りがあり、この旦若もだんじりの連の一つだそう。

リュックに入れて歩いていたため包装がくしゃくしゃになってしまったが、前田製菓さんの酒まんじゅう。美味でした。

(2025.05.05)