故郷の近くの町、寒河江市。郡で分けても別になるので、近くて遠いエリアではある。
だから見たい見たいと思いなかなか見れずにいた寒河江市役所。

見よ、この前衛的な姿。1967年完成とは思えない、令和の現在にも十分に通用するデザインだと思う。設計はあの黒川紀章氏。黒川さんの最初期の作品だそう。

黒川紀章さんは晩年こそ建築以外の分野で有名になってしまったが、私の中では「私の大好きなマレーシアに愛された建築家」だと勝手に思っている。開業当時東南アジアでも有数の先進的な空港となったクアラルンプール国際空港と首都の玄関口KLセントラル駅は黒川さんの設計だ。
参考ページ
今どきhttpsにもなっていなくていつ消えるか心配なウェブサイトなので念のためキャプチャを保存しているが今のところ大丈夫だ。

2017年には国の登録有形文化財に指定された。建築に詳しくないただの一般散歩庶民の自分にとって「登録有形文化財の庁舎」というと京都市役所昭和2年竣工!のように大正~昭和期の近代建築や擬洋風建築をイメージしてしまうので、この昭和後期の建物が、それも黒川さんの作品が登録有形文化財になったのはとても嬉しい。
Wikipedia先生によると施工は高松木材・寒河江建設とある。庁舎内のホールの椅子は竣工当初から天童木工さんだそう。
同じ市内の日東ベストさんの工場の設計を手掛けたことがきっかけで市役所もオファーされたというのだから、マレーシアと同じく寒河江市も黒川さんと波長の合う土地だったのかもしれない。

市庁舎前のポストに上に、シュールなさくらんぼたちがいた。

(2022.05.21)