アノ日アノ旅

スマホと低スペコンデジで撮りためた記憶を振り返り、あの日のあの旅を雑に記録。

いざなわれて化野念仏寺

※店舗・価格等の情報は訪問当時のものですのでご注意下さい。

京都市右京区(2019年10月)

関西に住み始め、まず行ってみたいと思ったのが京都市右京区の化野念仏寺だった。

周辺にいくつかある駐車場の一つに車を停めて歩く。

沿道の家々もなんとも風情があると思ったら、この嵯峨鳥居本地区も重伝建だった。

京都の西のだいぶ山間の鳥居本、古くは風葬や火葬の地であったという。

念仏寺の参道へ。苔生した斜面に優しげなお地蔵さん。

本堂へ向かうまでの道にも石仏や五輪塔がたくさん祀られ並んでいる。

そしてこの苔の美しさ。苔の絨毯に点在する石仏のかわいらしさ。ところどころに赤い前掛けがアクセントになっている。

しっかりと墓石らしい石碑もある。

これはこれは、石仏の御一行さま。

不思議な鳥居のようなアーチが現れた。これは「トーラナ」、サンスクリット語で「塔門」だそう。鳥居本の仏教のお寺にインド型鳥居があるという、冷静に考えるとちょっとしたカオスが発生している。

鳥居がいざなうのは仏舎利塔ストゥーパ)。インドの「サーンチーの塔」をモデルとしている。

説明板があった。仏舎利もサーンチーから譲り受けられたもので、サーンチーへの敬意から同じ形を模しているのだそうだ。

伝承にると弘法大師空海さんがこの地に野ざらしになっていた亡骸を埋葬し、供養のために千体の石仏を埋め、五智山如来寺というお寺を建立したのがはじまり。その後法然さんが念仏道場を開き、名前も念仏寺と改められたとの由。

化野(あだしの)ははかないの意。なんて切なく寂しげな地名だろう。

無数の石仏が並ぶ西院の河原。

本堂の造りは質実で素朴。

裏手に立派な竹林があった。奥には墓地があるようだ。

この日は訪れる人は少なく、この静謐を独占。(今はどうだろうな・・・。)

六面幢。

スマホで撮っているが、いつかミラーレス一眼で再度撮り直したいなと思う。でも今は観光客でいっぱいだろうな、特に外国人の。

地蔵堂延命地蔵尊。

静謐な雰囲気の中に急にコミカルで落差にぎょっとする。

この二体は地蔵菩薩ではないな。知見がなくてわからない。(左は弥勒菩薩だろうか。)

「嵯峨鳥居本伝統的建造物群保存地区」。愛宕街道に沿って町屋の並び。

茅葺屋根のお宅がこちらでは現存している。

あれは・・・?

どうやら、地蔵盆の時に六地蔵を巡ると一色ずつもらえる「お幡」という風習があるようだ。検索する限りでは伏見六地蔵で毎年いただけるという情報が上位に出てきた。

茅葺の三角屋根は地元東北では見られない様式。

駐車場に戻る前に、愛宕街道の上空を横切る嵐山高雄パークウェイの入り口から鳥居本地区を俯瞰。遠くに京都の市街地が見える。

趣深い。

(2019.10.13)